みなさんは漫画を読みますか?僕はそれなりに読みます。
最近ではゆるキャン△を買いました。
いいですよね。出来ればこれを記事にして書きたかったぐらい。
こういう女の子しかいない作品は苦手*1なのですが、これは普通に楽しめました。
多少なりとも「キャンプをしたいな」となりますね。すぐに冷静になって拒否反応を起こしますが。(インドア派のサガ)
また記事でも書くかもしれません。
ところで今回ご紹介したい漫画はこちらです。
はい。スパイダーマンです。おそらくご存知の方は多いと思いますが、これは日本版のスパイダーマンです。
日本版スパイダーマンといえば、こちらの方を思い浮かべる方が多いでしょう。
これとも違います。これも素晴らしい作品だとは思いますが。
今から50年近く前(1970年)に描かれたものなので、絵も劇画調?で古臭いのですが
人間が如何にクソな生き物なのか
を綺麗に描いた作品です。
僕の思想はこの作品に結構影響を受けて*3おり、
・人間は基本的にみんなアホでクズ(自分含め)
・大きな存在(国・企業・有名人)を批判している人間は精神が捻じ曲がってて批判対象よりクソ
とかいう思想を育ててくれました。半分冗談ですが。
まあそんなことはどうでもよろしい。作品の話をしましょう。
スパイダーマンといえば、
特殊なクモに噛まれた主人公が超人的な力を手にして、次々にやってくる悪者(ヴィラン)をやっつける作品
というイメージがあると思います。事実、映画のスパイダーマンはそんな感じでした。
合ってはいます。合ってはいますが、
こんな言葉で片付けていい作品ではない。
第1話の概要はこんな感じです。
小森ユウは、実験の最中、偶然に超人的な力を得る。
その直後、ペンフレンドのルミが上京してくる。彼女は母親の入院費(100万円)の相談のため、東京にいる兄を探すが川崎の自動車修理工場を辞めた兄は、レーサー、ボクサー、ジャズメンと職を転々としており、ジャズバーの売上金を持ち逃げするなどしていた。
時を同じくして、電気人間エレクトロが出現し銀行強盗を繰り返す。科学者からエレクトロはサイボーグと断定される。
情報新聞社は、エレクトロ退治に1000万円の賞金をかける。*4ユウは賞金目当てでスパイダーマンとなってエレクトロに挑むが、初戦は敗退。リターンマッチでエレクトロに挑む。
ユウはエレクトロに善戦。戦いの途中でエレクトロは自らを改造した博士を誤殺。博士がいないと元の体に戻れない*5と自暴自棄になるも、スパイダーマンの一撃で致命傷を負う。そのマスクの下から出てきたのは、ルミの兄だった。
ルミの兄は交通事故で子供を障害者にし、500万円の賠償をする状況に陥っていた。返済に困った兄は一攫千金を夢見て職を変えていき、ついには被害者の父によって実験台となって電気人間に改造されていたのだった。
兄の正体と死を知ったルミは、ユウの都合した入院費を手に、北海道へ帰る。
例によってWikipediaを引用していじくりました。まあええやろ!(アカン)
ちなみにここでは書かれていませんが、兄を殺されたルミちゃんはスパイダーマンを恨んでいたり、スパイダーマンがいなければ社会には被害が出たでしょうが、ルミちゃん兄の問題は解決していたりと
ちなみに第2話は友人の父親を助けるために恩師を間接的に殺すことになります。
しかもこの友人の父親は私利私欲のために恩師を殺そうとした鬼畜っていう。しかもそれを「今の時代、そうしないと生きていけないんだ!」と正当化までする。
第2話の最後の台詞
こんどもし……
あんな怪物が現れたら……
そのときは……
きっと怪物の味方をしてしまうだろう……
だいたいこんな感じのビターエンドの話が続きます。というかこんなのジャブみたいなもんです。もっとえげつないのがまだ眠ってる。
まだ話すのかとも思うのですが、第3話も書きましょうか。引用ですが。
驚異的な跳躍力を持つ、外国人の殺人プロレスラー、カンガルー男が逃亡。誤解からカンガルー男の逃亡を助けてしまったスパイダーマンは責任を感じ追跡するが、逃げられてしまう。
その場に居合わせた情報新聞社の編集長(社長)は、「エレクトロ退治の賞金」を持っていかれた事を逆恨みし、ネガティブ・キャンペーンを計画する。情報新聞の記事がきっかけとなり、日本中にスパイダーマン・バッシングが広まった。
真実を明らかにするため、ユウはカンガルー男の捕獲を決意。情報新聞社の社長に掛け合い、「スパイダーマンの写真を撮る」仕事を請け負い、取材費を前借り。バイクを入手する。
ゲリラ的に金品の強奪を繰り返すカンガルー男は、間違って実験用バクテリアの入ったカプセルを盗む。バクテリアが開放されると、東京中の人間に被害が及ぶ懸念があった。パニックに陥った人々は、我先にと東京から逃げ出していく。
スパイダーマンはカンガルー男を追い詰め、カプセルを回収する。「生まれ持っている能力を使って、どこが悪い?」と主張するカンガルー男に心動かされたユウは、「カンガルー男と同じ事をしてしまう」と自らを恐れ、コスチュームを川へ捨てる。
もうね。本当に色々と登場人物っていうかモブがクソ過ぎる。しかもこんなの現実でありえそうってのがね。
なにがなんだかわからないと思うので説明します。
まず「誤解からカンガルー男の逃亡を助けてしまった」とありますが、この時点でカンガルー男は遠目から見て男数人にボコられてるように見えてます。しかも明らかに勘違いしたことはわかると思いますが、まわりのモブキャラが凄い目つきでにらんでくる。「なにやってくれてんだ」って感じで。まあここはしゃーないと思います。
で、これを利用してネガティブキャンペーンを張る新聞社もクソなんですが、それが綺麗に浸透します。なんだかネットでの炎上騒ぎを彷彿とさせますね。そもそもインターネット自体が出来て間もない*6ような時期なのに。
そんで東京中に被害の出るバクテリアを取られたときは我先にと東京から離れます。ちなみにこのときの描写ですが、轢き逃げしても人を踏んでも我先にと東京へと向かいます。う~ん…クソやな。
しかもここまで来てもなお新聞社はネガティブキャンペーンを続ける。鬼かな?
ちなみにそのときの市民の声
「おれたちをこのまま見殺しにする気か~!」
「スパイダーマンいったいどうしてくれるんだ~!」
「出しゃばり野郎!」
「英雄ぶるな偽善者め!」
……ちょっとクソ過ぎませんかね。しかも何というか現実のネットにこんなこと言うやつ普通にいますからね。まあジョークなのかも知れませんが。
ちょっといまひとつ魅力が伝わってる気がしないので名言集を用意しました。
「ぼくの…僕のこの超能力は いったいぼくにとってすばらしいものなのか(小森ユウ)」
「ぼくの耳のスパイダー聴覚が聞いてしまったんです(小森ユウ)」
「なぜミステリオはもっと てってい的にスパイダーマンをやっつけてくれなかったのかしら(ルミ)」
「こんどはぼくのもっともとくいとするアクションシーンだ そこをきみにやってもらう(黒沢)」
「小森くん世の中にね はなやかなスターとして生きる人とまたそのスターの影になって生きる人と… つまり二種類の人間がいるんだよ(北川)」
「ははははは ミステリオ!おれは犯罪者だぜ!人なんかへいきできずつけたり殺したりする犯罪者なんだ! おれはあんたをぶっ殺してしまうかもしれないぜ!(小森ユウ)」
「世間から称賛されるヒーローなんてもうまっぴらだ!善人ヒーローなんてくそくらえだ~!(小森ユウ)」
「まじめな高校生づらなんてくそくらえだ!(小森ユウ)」
まあ他にも探せばいろいろあるんですが、書くのが辛くなってきたのでこの辺で。
この作品月刊少年マガジンに連載されてたんですが、描写とかが段々キッツくなるんですよね。
強姦とか売春とか普通に出てくるし、薬物も出てくるどころか主人公が使うっていうね。
出来れば画像として中のものを少し紹介したいのだけど、技術がないのでやれません。
誰か語ろうぜ。というかスパイダーマンの話題が出てるときに話してもだ~れも知らなくて悲しいのよ。
正直これよりも他のページのほうが魅力的に書いてあるので興味を持った方はそちらも見てご購入するなりしてくだされば。ホント面白いから読んで…