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映画「ジョン・ウィック」の雑なレブー

なんかTwitterで「そこまでやらなくても…」みたいな感じで紹介されてて気になっていたんですがAmazon Primeであったので勢いで見ました。

 

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ストーリーのザックリとした概要

主人公のジョン・ウィックキアヌ・リーヴス)は最愛の女性ヘレンを病気で亡くして途方に暮れる。しかしヘレンは自身が亡くなった後のジョンを気にかけて死後に仔犬を手配して遺した。

仔犬と生活してジョンの希望になりつつあったが数日後、町のチンピラに愛車や犬を譲るように絡まれる。が、それを無視。翌日にそのチンピラらが家に強盗として押し入って仔犬を殺した挙句愛車を盗んでいった。

実はジョン・ウィックは元裏社会の人間であり、愛する人の遺した希望を奪ったチンピラ(実際はマフィアのボスの息子)に復讐するために再び裏社会に身を投じていく…。

って感じです。

 

裏社会の雰囲気を楽しむ映画

というのがザックリとした感想です。まあそもそもアクション映画は好きですがアクション部分にさほど興味のない人間の感想なんですが。

銃とカンフーが混ざったような感じの素早い肉弾戦のアクションが主でそれなりに迫力はあります…が、それよりもこの映画の魅力は裏社会の雰囲気がいいんじゃないかと。

マフィアの部下を返り討ちにした後、警察が騒音の苦情で来ても「ゴタついただけ」で済ます互いが理解っている感や、死体処理の隠語が「ディナー」ってちょっとシャレてるところ、殺し屋のサポートをするホテルや、血まみれが帰ってきてもコンシェルジュが全く動じないなど中二感漂う裏社会感はとても魅力的に感じました。

殺し屋同士が互いに知り合いだったり、殺し屋のサポートをする機関(ホテルと同じオーナー)がそれなりに厳格かつ主人公にちょっと肩入れするところなどは想像力を掻き立てられるのも本当にいいです。

それとは別に主人公がメチャクチャ強いのは見ていて安心感があるのでいいですね。主人公は強い方がいい。

 

主人公の来歴を説明するところが一番面白い

映画それぞれに「見どころ」というのはあると思いますが、この映画はアクション映画にも関わらず一番の見どころはアクションじゃないと思ってます。

じゃあどこやねんと言えばマフィアのボスであるヴィゴが息子のヨセフに「ジョン・ウィックとはどういう人物か」を説明するところですね。序盤から中盤への移り変わりです。ここだけ見ても楽しめるんじゃないでしょうか。開始から20分くらいのところです。(その前の自動車工がヨセフにキレ散らかすのも面白いけど)

父であるヴィゴからヨセフが「何でもない男」と思ってた人物がどれだけヤバい人間だったのかを説明するというだけのシーンですが、そのエピソードが冗談みたいな内容であることとマフィアのボスであるヴィゴがジョン・ウィックにビビり散らかしているのが察せられる上に、その男に対してヨセフがやらかしたことが開示されるシーンで「何でもなさそうな男が実は…」という情報の開示としてかなりいいシーンでした。

 

具体的には

・ジョンは元々ヴィゴの仕事仲間で裏社会の人間を始末する殺し屋だったこと
・「あるときジョンはバーで3人を殺した。鉛筆を使って(ママ)」
・女性のために裏社会から抜けたかったジョンは実行不可能と思われてた殺しをやって抜けたこと
・その女性が死んだ数日後にヨセフが愛車を盗んで飼い犬を殺したこと
・ヨセフが狙われていることは確実だから即座に逃げないといけないこと

を伝えているシーンなんですがここが本当に面白い。「鉛筆」についてはマジで聞き間違いか翻訳間違いかと思ったんですが、原語で聞いたら普通に「Pencil」って言ってたので間違いじゃなくて焦りました。ヤバすぎ~。

この説明シーンの合間合間にジョンがハンマーで自宅の地下に埋めた昔の仕事道具を掘り起こすシーンが挿入されているのもあって、ジョンの狂気と殺意が膨らんでいくのが感じられるシーンでもあり、この映画の一番の見どころじゃないでしょうか。正直あとの1時間10分ほどは見なくていいのでここまで見てほしい気持ちがある。

 

アクション映画は半分脳が死んだ状態で見てるので物語の整合性とかは全く考慮してないんですが、このシーンだけのために見る価値はあると思います。

 

以上。